| 医療安全対策研究委員会発足について |
そして、それを支えてきたものは、多くの良心的な医療従事者の不断の努力と自己犠牲・奉仕の精神です。
しかしながら、近時の国民の権利意識の高まりと医療への過大な期待から、医療の持つ不確実性が無視され、適切な医療が行われたが不幸な転帰をたどったという場合でも、医療者が民事的あるいは刑事的に厳しい責任追及を受けるといった例が散見されます。
さらには、一部に医療の公共性を盾に取った患者のモラル低下が見られるようになり、診療報酬を支払わない、医師や看護師などの医療従事者に対して暴力や暴言を行う、非常識な要求を執拗に繰り返すといった、いわゆる「モンスターペイシャント」や「クレーマー」などと呼ばれる不当な権利主張を行う者まで現れはじめました。
「医は仁道」とも言われるように医療は高い公益性を有していますが、このような状況を放置すると医療者に過度の疲弊をもたらし、ひいては日本の医療の崩壊をも招来しかねません。医療者が安心して医療に専念できるためにも、医療側として何らかの最低限の自己防衛というものを考えていかざるを得ないでしょう。
そこで、我が国の医療を支える大学の医療安全に従事する方々に集っていただき、それぞれが保有する情報を共有したうえで、現在の医療現場が抱える様々な問題を解消する方法を模索し、「国民と医療のよりよい関係」の再構築をめざした研究を推し進めるため、本委員会を設立します。
■第2 本委員会の活動指針
1.医療崩壊を招く様々な問題について、各施設間での情報共有を行い、「国民と医療のよりよい関係」の再構築に必要な解決策を模索、検証します。
2.上記を各病院共同の研究成果として取り纏め、これを根拠にしたマニュアル、提言を作成します。
3.委員会での成果を論文、学会発表等にとどめることなく、根拠をもった現場の声としてメディア・政治等にも対しても広く公表し、医療現場改善のための働きかけを行います。
■第3 検討研究課題の候補
1.未収金の実態やそれに対する対応の調査及び研究